【パニック障害】早く治すために理解して欲しい事

パニック障害は、100人に1人がなる病気です。私もパニック障害になった1人です。パニック障害が治るのに時間がかかる理由として、「理解」が足りない事が原因だと私は思います。パニック障害になると治し方を徹底的に調べてしまいます。私も同じ事をしたので気持ちはよくわかります。しかし、どんな計算問題でも途中の式を無視して解く事は出来ません。答えだけを見ても解き方が分かる訳ではないのです。先ずは理解する事から始めましょう。焦らずに。パニック障害は治る病気なのです。

パニック障害を簡単に理解する

一番理解して欲しい事

パニック障害とは思い掛けない時に突然、息切れ、または息苦しさ、不安を伴うパニック発作の事です。ここで重要なのが「思い掛けない時」に起こるという事です。これを踏まえて症状について話していきます。

症状

息苦しさ

手足のしびれ

発汗

胸がドキドキするetc

上記の症状が急に起こる事により強い不安や恐怖を感じる事によりパニックになります。

感覚としてはこのまま死んでしまうのではないのかという恐怖や不安を感じます。

こんな症状が急に起こるのだからパニックになって当然です。

予期不安

パニックに陥る程の発作が思い掛けない時に起こるため、また発作が起こるのではないかと不安になります。一度覚えた恐怖を忘れる事は出来ず、パニック発作が起こるたびに不安と恐怖が増していきます。その繰り返しにより電車などの逃げられない場所に居る事が耐えられなくなります。広場恐怖症になる事もあり、パニック障害で最も苦しむのが予期不安です。

心の問題なのか？

パニック障害で重要な事は思い掛けない時に起こると言いましたが、思ってもいない時に起こる事が心の病気なのでしょうか？パニック障害の原因の１つが脳による誤作動です。

パニック障害＝脳の誤作動

何もない状態でパニック発作が起こるのは脳が勝手に危険だと勘違いするからです。それが息苦しさなどの症状を起こし、強い不安や恐怖を与えます。これがパニック障害のカラクリです。なぜ脳が誤作動を起こすのかというと、セロトニンの分泌異常が原因です。自分の心が弱いからパニック障害になったと思う必要はないのです。

やってはいけない事

いきなり治し方を調べる。

パニック障害と一括りにしても、人それぞれ症状も状態も環境も全て違います。当てずっぽうにネットに書かれている事を実践しても良くなるとは限りません。先ずは自分の症状やパニック障害について理解する事から始めて下さい。必ず良くなります。焦らない事です。

1人で抱え込む

これは私の失敗談でもあります。パニック障害というのは思い掛けない時に起こるものです。自分の身に何が起きているのかもわからずにパニックになります。自分でも何が起きているのかもわからない事を、誰かに伝える事も出来ずに1人で悩んでしまいます。もしくは、誰かに自分が病気になったと思われたくないと1人で抱え込みます。すると、誰とも会えなくなり引きこもるという悪循環に陥ります。治したいのであれば、それだけは絶対に避けて下さい。しかし、そうなったとしても手遅れという事はないのです。では、どうすれば良いのかについて説明していきます。

これから取るべき行動

周囲に伝える

いきなりとても難しい事を言っているのは分かります。すごく勇気がいる事ですが、自分が病気になってこんな症状が出ている事を丁寧に伝えましょう。他人が自分の事をどう思うのかは取るに足らない事です。ここで重要なのが自分が病気だと伝わる事です。何が目的かというと逃げ道を作る事です。パニック発作が起こって長く続いても30分ぐらいのものです。周囲に伝えていた場合、体調が悪くなった時にトイレなどの1人で落ち着けるスペースに移動したり、そのまま帰る事が出来ます。いつでもその場から逃げられる環境を作っておく事によって、常に落ち着いて行動できるようになります。いざという時のために周囲に伝えておくと安心できますよ。

伝え方

伝えるポイントとして、予想される発作が起こる状況を伝えましょう。

「自律神経の乱れによりパニック障害になりました。急に息苦しくなったり気分が悪くなったり（自分の症状を伝えます）するので会議を途中で抜けてしまったり（予想される状況）するかもしれません。治る病気なのですが、治るのに時間が掛かる為、しばらくご迷惑をお掛けするかもしれません。」

 このように、自分の症状と予想される状況を伝えるようにしましょう。

人それぞれ環境も違いますし、職場や友達、伝える相手によって伝え方は変わってきます。

どう伝えたら良いのか分からない方は、私のTwitterの方にDMを送ってきてくれても構いません。お気軽に相談して下さい。

まとめ

パニック障害の治療には時間が掛かる事がほとんどです。そのため、1人で抱え込むと余計に辛い思いをするだけです。しっかりと周囲に伝えていきましょう。100人に1人がなる病気で、芸能人にもたくさんおられます。そんなに珍しい病気でもないので、もう少し気楽に考えて下さい。

さて、ここまで読まれた方ならわかると思います。あとは実戦に移して下さい。1人で抱え込むのをやめた瞬間からあなたは変わります。もう治す準備が整いました。次の記事では今までの事を踏まえて、治し方について詳しく説明していきます。